アルメニア滞在5日目のブログです。
この日は、エレバンからアルメニア郊外へ。
日帰りツアーに参加して
南部のゴリスという街の近郊まで足をのばしてきました!
イランからエレバンに来て、
なんかまたイラン方面に戻るような…。
ちょっと効率悪い気もしましたが(笑)
日帰りでエレバンからサクッと行ってこれたので、
それもまた良しかな、と思ったツアーでの1日です。
(1AMD=¥0.22 2016年11月時点)
※AMD=アルメニアドラム
エレバンにあるツアー会社
ということで、この日は1日日帰りツアーに参加。
今回私が参加したのは
Areni(ワイナリー)、Tatev、Khndzoresk
という3カ所を周るというものでした。
アルメニアでの滞在が延びた理由の1つが、
このツアーの参加でもありました。
ホームステイしていた家のおじちゃんが
「とても美しい場所だから、是非行ってきてほしい!」
と、薦めてきたTatev(タテヴ)というところ。
このTatev行きのツアーを催行している会社を
わざわざ探し出して持ってきたおじちゃん。
スケジュールのガチっと固められた集団旅行が好きではなく…。
基本的にツアーに参加することもなく、ぶらぶら個人で旅する派な私。
気乗りせず、ちょっと渋る私に
「薦めたからには、半額出す!だから行ってきて!!」
とまで言ってくれたので(笑)
このありがたいオファーを受けて
久々にツアーに参加してみることにしました。
実際、郊外に出ようと思ったら
全然英語の話せないアルメニア人から
情報取って動くのはなかなか難しいですからね・・・。
おじちゃんが情報を持ってきてくれたツアー会社がここ。
HEUR SERVICEという会社。
エレバン市内に3つ支店があるようです。
ツアー会社なので当然といえばそうなのですが
ちゃんとフロントスタッフも、ガイドも英語が話せます。
季節や曜日によって催行されているツアーが違います。
こちらは私が行った時のツアー一覧なのですが
ネットで調べ直した限り、
現在は私が参加したものと同じ日帰りツアーはないのかも…
会社名のところにHPヘのリンクを貼ってます。(英語です)
近場を周る半日ツアーが8,000AMD〜催行されています。
私が参加したのは、朝から1日がけの遠距離ツアーだったので
18,000AMDと、日帰りツアーの中では最高額でした。
…半額出してもらったので、私9,000しか払ってないんですが…
ツアー会社へは、前日の昼に申し込みに行きましたが
問題なく受け付けてくれました。
個人ツアーも組んでくれて、行き先も選べるようなので
自力ではちょっと…という方は、相談してみるといいかもしれません。
アルメニアのワイナリーを訪れる
朝8:30にツアー会社に集合。
用意されたミニバンに乗り込み、9:00にエレバンを出発。
最初の訪問先は、ワイナリー。
そう、朝から、ワイン。
ルート上仕方ないのかもしれないけど、一発目がお酒とは・・・。
車はアルメニアを南下し、ワイナリーの手前、
アララット山がよく見える場所で一旦停車しての撮影タイム。
うっすらガスっぽかったのはちょっと残念でしたが
快晴だったので、見えてよかった♪
車は再び発車し、10時半にワイナリーに到着。
立ち寄ったのは、ARENI WINERYというところ。
案内されるまま中へ入ったのですが
先に来ていた別のツアー団体の試飲タイムが終わっておらず
建物内は大混雑(笑)
ワイナリーツアーといっても、
畑や工場見学、製造行程の説明があるわけでもなく。
ただ、お酒の説明を聞きながら、試飲するだけ
というもの。
早い話、
朝からアルメニアのお酒を飲みあさり
うまかったら買ってくれ
という、ツアースポンサーの販売所に寄ったという感じ。
どれだけツーリストがここに来てるのか、壁一面の書き込み。
とはいえ、ワイン発祥の地ではないかと言われているコーカサス。
歴史あるアルメニアワインがたっぷり試飲できる
酒好きにとっては嬉しいイベント♪
遠距離移動が控えていて時間がないのか
超速で片っ端からボトルの説明をし
試飲グラスにガバガバお酒を注いでいくスタッフ。
その数
ワイン14種類、ブランデー1種類、ウォッカ4種類
試飲させたいお酒、多すぎやしませんか(笑)
まずは、ワインの試飲から。
白は1種類のみで、他のボトルは全部赤でした。
味は濃いけど、タンニンは弱め。
セミスイートワインもあったけれど、全体的に甘さ控えめ。
ちょっと酸味のあるものがあったり
バリエーションも豊富で、どれもブドウの味がしっかり。
飲みやすいけど濃いめのワイン、私は結構好きでした。
日本でなかなかお目にかかれないのが残念なくらい。
続いては、フルーツワイン。
フルーツワインと言っても、いわゆるジュースのような感じではなく
こちらも甘さ控えめ、風味しっかりで
お酒好きが好んで飲めそうな味でした。
ブラックベリー、ラズベリー、ピーチに
この辺り定番のザクロ、そして特産のアプリコットや洋梨など。
ラインナップ豊富ですね。
そして最後は、ブランデー&ウォッカ
フランスのコニャック、ではなく
アルニャックという呼び名があるほど
アルメニアはブランデーも有名だそうで。
今回試飲したのは、ブドウではなく
特産のアプリコットから作られたブランデー。
そして、ウォッカもOghee(オギー)と呼ばれる
フルーツから作られたお酒で
アプリコット、ピーチ、グレープ、アップルから作られたものを試飲しました。
あまりブランデーは飲み慣れないので、善し悪し分からずなんですが。
ウォッカはアプリコットとアップルが美味しかった!
一応おつまみにチーズとラバシュがあったのですが
この日のツアー参加者は、私以外の大半が
ロシア人、ないしロシア語圏の人たちでしたので
酒飲むのも早ければ、チーズもすごい速度で食べる
みんなカラダもでかいし
押しのけられてなるものかと、必死で最前列をキープし
なんとか一通り飲んで食べて・・・やりきりました(笑)
かなりの短時間に、色んな種類を一気に流し込み
ワイナリーツアーは終了。
空腹にお酒を注入した後
朝ごはんのパンが配られました・・・。
なぜ、ワイナリーに着くまでに配ってくれなかったのか。
時間が無いから、車内で食べてと
飲食禁止だと最初にアナウンスされた車に乗り込み(笑)
ガッタガタの悪路をこれでもかととばす車に揺られ
車内でパッサパサのクロワッサンをほおばり、次の目的地へ・・・。
なかなか、おおざっぱなツアーで(笑)
絶景Tatev ロープウェイと崖の上の修道院
ワイナリーを出た車は、次の目的地Tatevに向かって移動しました。
車窓の景色はコーカサスの美しい自然♪
渓谷の横を抜け
数日前に降った雪のおかげで、山は雪化粧
快晴だったこの日、
Tatevに到着して見えた景色は
晴天の中に映える雪山♪
到着したのは13:30。
この絶景の見えるレストランで、まずはランチタイム。
残念ながら、ランチ代はツアー料金に含まれておらず。
めいっぱい観光地料金、エレバンのレストランの倍額・・・。
5,500AMDをお支払い。
高っ!!
ランチは4種類から選べたんですが
これまでまだ食べていなかった、Sarma(サルマ)という
ブドウの葉のドルマをチョイス。
まずは、前菜と付け合わせのパン。
パンは定番の薄焼きラバシュと、厚手のフワフワのもの。
キュウリやトマト、タマネギ、ピーマンをパセリなどのハーブと和えた
アルメニアンサラダ。
そして、アルメニアのチーズ。
前日バーで食べたものほどしょっぱくはなかったけど
・・・やっぱりしょっぱい。
しょっぱいチーズだけで十分だと思うんだけど
周りのロシア人は、塩コショウを大量に振りかけてました・・・。
そして、ワイナリーでしこたま飲んで
ここでも別料金でワインの追加注入をするロシア人。
サスガ。
私はというと…ランチが高かったので、お水でガマン(泣)
で、頼んだメインのドルマがこちら。
結構大きめ、ボリュームたっぷりのドルマ。
塩漬けしたブドウの葉で、ひき肉やお米などの具を包んで煮込んであります。
トマトソースは、ちょっとチリが入ってピリ辛。
ヨーグルトをかけていただきます。
いや〜これ、美味しかった!
時々ちょっと恋しくなる味です。
オナカがいっぱいになったところで、
昼食を食べたWings of Tatevというところから
ロープウェイでTatev修道院へ向かいます。
3,500AMDと、こちらもなかなかのお値段ですが
これはツアー料金に組み込まれていました。
絶景を見下ろしながら、ロープウェイは出発。
ギネス認定もされているという、このロープウェイは
全長約5.7kmもあるという世界最長のもの。
美しい山並みと、眼下にある村を見ながら進みます。
既に建物が風化している、昔の村の跡も
これから向かうTatev修道院同様、
破壊されない様、山奥に作られた教会も見えます。
そして、ちょっと見えにくいんですが
崖の上に建っているのが、この後向かった修道院です。
敵国の攻撃から守るため、とはいえ
すごい場所に建ってますね。
ロープウェイを降り、到着したのがこちらのTatev修道院。
反対側からは、こんな感じ。
中は、外からの光が差し込んで
古く歴史ある建物内をやわらかく照らしていました。
わずか900人弱しか住んでいないTatevですが
お祈りに来られている方もたくさんいらっしゃいました。
9世紀に建てられたというこちらの修道院。
最盛期の11世紀頃には、1,000人近くの修道僧が住んでいたともされ、
外観から見るよりも中は広く、迷路のように入り組んでいました。
修道僧が住んでいた頃の、生活感が感じられる部屋も。
建物内部から見える景色は
崖の先の山並み。
修道院の横に建てられているチャペル
Grigor Tatevatsiという偉人のお墓なのだとか。
十字の刻まれた墓石も
光が入る構造になっている聖堂
こちらはGavazanと呼ばれるSwinging Colum
地震や、侵略軍が来た時に振動で揺れて
危険を知らせる構造になっているのだとか。
他にも説明を聞きたいところがいくつもあったんですが…
ツアー客にロシア人が多かったおかげで
ガイドがロシア語でばっかり説明するから(怒)
途中からは説明ナシで、ただ見て回ったので、なんの建物かわからず。
他の展望ポイントからも見たかったけど
ロープウェイで来た道を引き返します。
ツアー内容にちょっぴり不満はあったものの(笑)
景観も修道院も本当に美しく。
行ってみる価値ありの場所だと思います。
洞窟都市Khndzoresk
絶景Tatevを後にし、ゴリス方面へと向かいます。
途中で羊の群れに行く手を阻まれつつ(笑)
車はまた自然の中を走ります。
ゴリス市街には寄らず、真っすぐ近郊の
Khndzoresk(クンドゾレスク)というところへ。
今回訪れたのは、既に使われていない
Old Khndzoreskで、現在はNew Khndzoreskとして作られた
別の村に住んでいるのだとか。
ということで、訪れたのは以前使われていた洞窟都市。
ちょっとトルコのカッパドキアを連想させるような場所でもありました。
到着すると、待っていたのは約400段あるという長い階段。
ですが、私にとって問題だったのはこの階段ではなく
降りたところに待っていた、Swinging Bridge…
そう、長〜い吊り橋です。
何度かブログでも書きましたが
私、高所恐怖症です。
こんな長いの、人生で渡ったことありませんでした。
みんな躊躇なく渡り始めます。
悩みました。
本気で置いてってくれと言おうかと思いました。
が、渡らないと行けないわけです、洞窟へ。
橋の先には、たくさんの洞窟が見えているのに!
橋を渡らなくても、絶景ではあるけれど
ここまで来て、行かないなんて選択は・・・
ということで
意を決して、渡りました、渡りましたよ!!
もうひたすらまっすぐ
前のお姉ちゃんの後頭部だけ見つめて渡りました(笑)
足元、こんな感じですから。
もちろん、渡ってる時は見てません(笑)
カメラだけ下に向けて、適当にシャッター切った写真です。
吊り橋を揺らしたがるような
やんちゃな子供とかがいなかったのだけが救いでした・・・。
長い、長い橋を渡り
到着。
渡ってすぐに、以前使われていた住居の跡が。
その石組みは、今でもしっかり残っています。
学校や図書館、多くのお店などがあった
巨大な村だったようです。
建物跡や洞窟は、奥へ奥へ、どこまでも続いています
奥へ進むと、教会もありました。
崩れているところもあるものの
現在もきちんと管理され、使われているようでした。
だんだん日も落ち、早めのリターン招集がかかりました。
来たからには
帰らなければなりません(泣)
再びの、恐怖。
もうこれ渡れたら、いい加減克服できるんじゃないかと思いましたが。
未だに、ダメです、高いところ。
よく渡ったもんだと思います・・・。
無事橋を渡りきって
階段を登った横にある、展望台からの景色は
夕日に照らされる洞窟や奇岩に
遠くまで続く山並み。
今回は行きませんでしたが、見えている辺りはもう他国。
未承認国家、ナゴルノ・カラバフ共和国です。
この後、あっという間に日が暮れ・・・
たくさんの絶景を堪能できたツアーもこれでおしまい。
エレバン市内へと引き返しました。
お家にて、晩酌タイム
エレバンに戻り、家に戻ると
おっちゃんが夕飯を準備して待っていてくれました♪
買って来たお惣菜だったそうですが。
オマケ的に、一応ご紹介。
サラダに、お肉と野菜のトマトスパイス煮込み。
トマト使った料理、多いですね〜。
そして、お家にあったストックの中から、
赤ワインをセレクトして開けてくれました♪
KARASという銘柄のアルメニアワイン。
有名ドコロのだそうです。
この日も、ビールだワインだで散々家で飲んだくれ(笑)
長かった1日は終了です。
次回ブログは再びエレバン。
日曜だったので、ウィークエンドマーケットのご紹介です!