インド滞在5日目。
この日はいよいよタージマハルへ!
アグラ滞在もこの日いっぱいだけというショートステイ。
1日観光した後、夜の電車でデリーへ戻ります。
この日のスケジュールはこんな感じで動きました。
タージマハル→アグラ城→宿で昼食→ベビータージ→タージマハル(裏側からの夕日)→デリーへ移動
プラン決め~タージマハルへ出発
タージマハルへ行くということ以外、詳細を全然プランニングしていなかった私たち(笑)
泊まっているサイ ホーム ステイ ベッド&ブレックファースト(Sai Home Stay Bed & Breakfast)のお父さんが親切に相談に乗ってくれました。
風通しのいい宿の中庭で朝食をとって、プランの打合せ。
1日のオススメコースや注意事項を教えてもらい、タクシーの手配もお願いしました。
やさしいお父さん、ホント感謝です!
観光プランと移動手段の確保
まずは、移動手段の確保。
この日も気温が高かったので、タクシーをチャーターするか、リクシャーで移動するかで悩みます。
酷暑の5月、日中は40度超え(40度なら涼しい方)、朝から気温はぐんぐん上昇中。
おまけにアグラは暑いうえに乾燥ぎみ、体の水分がどんどん蒸発しちゃいます。
朝から観光に行っていたイタリア人宿泊客が、既にかなり暑かったと汗をかきながら帰ってきていたので、エアコンタクシーを選択することに。
当初は1人Rs200(※1Rs=1.86JPY 2015年5月時点)と聞いていましたが
電話をかけてもらうと、タクシーが出払っていてなかなかつかまらず。
GWということもあって、日本人観光客が多いからか、日本人だと分かると値上げ交渉が始まるようで…。
宿のお父さんにがんばって交渉してもらい、ちょっと値上がりましたがタクシーをつかまえてもらいました。
1人Rs250、3人なので計Rs750で1日チャーターです。
駅前でツーリストタクシーを相手に交渉するよりは安くついたかな、と思います。
日中は暑いので、タージマハル、アグラ城塞を見た後一度宿に戻ることにしました。
クールダウンしながら宿で昼食をとって、ベビータージと夕焼けのタージマハルを見に行くことに。
宿泊費の半額追加で夜まで部屋を使ってよいとのこと。
チェックアウトは10:00ですが、この日のデリーへの移動は夜21:15発の電車。
出発時間も遅いので、ちょっとした出費でしたが、半額追加で部屋を借りました。
結局、シャワー浴びたり着替えたり、荷造りしなおしたり仮眠したりとフル活用したので、借りておいてよかった!
アグラ観光の注意事項
宿で1日アグラを観光するにあたり、色々と注意事項を教えてもらいました。
【水分補給】
観光地を1つ回るごとに1本(1ℓ)の水と、エレクトリックパウダーを買ってこまめに飲むこと。
聞き慣れない言葉が出てきました、「えれくとりっくぱうだー」って…?
正解はコチラ。
ORS、経口補水液を作るパウダーのことでした。
オレンジやライムなど色々なフレーバーがあります。
正直、全然おいしくはないんですが…効率的に水分補給するためには必要ですよね。
その辺の薬局などの売店で購入できます。
1袋まるごと、1ℓのミネラルウォーターのペットボトルに入れてシェイクします。
こちらがパウダーを混ぜたもの。
見た目はポカリみたいですが、ポカリの方が断然おいしいです(笑)
アジアの灼熱には慣れているつもりでしたが、東南アジアと比較するとケタ違いの湿度の低さ。
日陰は当然涼しいですが、日なたは灼熱乾燥地獄。
かなり水分とってましたが、それでもちょっとクラクラするくらい全身から水分が蒸発していきます。
脱水症状にはくれぐれも気をつけましょう。
【タージマハルの持込荷物】
チケット購入→X線手荷物検査・ボディチェック→入場
の流れで中に入るのですが、この手荷物検査が厳しいです。
財布とパスポート、カメラだけ持って、あとはタクシーに置いていくようにと宿で言われました。
実際には財布・パスポート・iphone・日傘を持ち込みましたが、すんなり通ることができました。
飲食物や危険物の持込は固く禁止されていて、入口で引っかかっている人も結構いる様子でした。
現地で出会った日本人の方は、塩分補給のために干梅を入れておいたのがX線でひっかかり、その場で全部食べたそうです(笑)
預けることもできるようですが、余分な荷物は置いていくのが無難だと思います。
また、水はチケットを買うと1本無料でもらえますのでこちらを持ち込みましょう。
【偽ガイドについていかない】
タージマハルに限ったことではありませんが…
あやしいガイドにはついていかない、鉄則ですね。
政府公認の…とか、タージマハル専任の…とか
よくわからない肩書きのガイドがチケット売り場周辺にたくさんいます。
「日本人はすぐひっかかるから、ついてっちゃダメだよ(笑)」
と宿のお父さんに言われました。
Noと言えないジャパニーズ気質、よくご存知で(笑)
怪しい声掛けは、しっかり断りましょう。
サリーに着替えてタージマハルへ♪
プランが決まったところで、タクシーが来るまでにダッシュで出かける準備をします。
この日のためにミーハーゴコロで買ったサリーに着替えます。
6mの長い布、ガイドブックやサイトを参考に、見よう見まねで巻きつけます(笑)
とりあえずなんとか形にして、出発しました。
念願の…タージマハル!
ホテルからタクシーで走ること約2km、タージマハルに到着です。
チケット購入
まずはチケットを購入します。
早速寄ってくるアヤシい男性、親切にチケット売り場へ案内してくれます。
とりあえずチケット売り場には間違いないので、そのまま並んで購入します。
年々値上がりするタージマハルの入場料。
外国人価格はRs750!
1日のタクシーチャーター代と同じですね…(笑)
こちらのチケット、A.D.Aという観光地で支払うTAXが含まれています。
同日中であれば、アグラエリアの観光地で入場料を払う際にこのチケットを見せると
A.D.A TAXが免除になります。
紛失したり、見せ忘れたりするとTAXをまた払うことになるのでご注意を。
チケットを購入すると、先ほど声をかけていた男性がまた寄ってきます。
振り切ろうとしましたが、どうやら水をもらえる場所を教えてくれている様子。
チケットを購入すると水が付いてくるのですが
水の受け渡し場所はチケット売り場ではありませんでした。
チケット売り場の建物の脇、タージマハルへの入口の逆側に受け渡し場所がありました。
危うく見逃すところでした。
水がもらえなかったという話を聞いたことがあったのですが、チケットと一緒に渡されると思っているともらいそびれちゃいますね。
たかが水、されど水。
炎天下の中、広いタージマハルを回るために必ずもらっておきましょう。
案内してくれた男性、さらに入口へと案内しようとします。
「お金はいらない、ただ案内するだけだ」と言われますが、やっぱりアヤシいので振り切りました。
ただ親切な人だったら申し訳なかったんですけどね…。
知らない人に付いていかない、キホンに忠実に行きました(笑)
荷物&ボディチェック
この日は日曜日、休みの日とあってか、入口は長蛇の列。
入れるまでどのくらいかかるのか…とちょっとゲンナリしかかりましたが
ちゃんと確認してみると、女性と男性の入口が分かれていました。
宗教的な観点から、ボディチェックを行うところは男女の入口が分かれているインド。
タージマハルもしかりでした。
混雑していたのは男性の列、女性の列はガラガラで、あっという間に検査場へ。
荷物をX線に通し、ボディチェックを受けます。
チェックを行っているのはすべて女性職員の方々です。
不要なものはタクシーに置いてきたので、なんなくクリア。
男性の列より空いていたとはいえ、検査場はもみくちゃの混雑。
X線のコンベアーにガンガン詰め込まれた荷物の中から、チェックが済んだ自分の荷物を
手を伸ばして引っ張りだしました(笑)
いよいよタージマハル!
荷物チェックを済ませ、門をくぐるとタージマハルです!
それにしても、すごい人です。
立ち止まると後ろからどんどん人が来るので、とりあえず先へ進みます。
門を入って少し左にそれた所に、撮影ポイントがあります。
ガイドブックなんかでよく見る、あの写真。
そう、タージマハルを遠近法で、つまんだり手のひらにのせた風に撮ってるアレです。
ベタですが、ミーハーですが…。
ここに来たからには、撮らずにはいられないですよね…。
ということで、撮りました(笑)
友人が撮ってくれたアングルがバッチリで感動!
写ってませんが、足元に撮影用の台座があります。
インドの方も写真好きなので、至る所でポーズを撮ってますが
こちらの台座はそんなに待たずに使うことができました。
写真撮影はほどほどに…
写真を撮り終え、タージマハルに向かって進みます。
美しいタージマハルを正面に見ながらゆったりと…進むつもりが。
至る所で始まりました、インド人による写真撮影会!
タージマハルに来ているインド人も、多くは遠方からの観光客。
日本人がめずらしいようで、一緒に写真を撮りたがる人がたくさん!
ましてやサリーを着ている日本人、さながら歩く撮影スポットと化してしまいました。
事前に聞いてはいましたが、冗談抜きですごい数の人が寄ってきます!
男性グループ、女性グループ、ファミリー、年配の方々、子供たち…
もうオールジャンルです(笑)
ちょっと進んでは声をかけられ、写真を撮っていると人が人を呼び…
全然タージマハルが近づかない(泣)
何度も言いますが、タージマハルは広く、外は炎天下です。
日陰のない炎天下に長時間いることは、慣れない日本人にとって体力的に致命傷です。
だんだんアタマがクラクラしてきます…。
みなさんフレンドリーで親切なんですが、体力を考慮して適当に断って先に進むのも大切かと思います。
でも、ちょっといいことも。
一緒に写真を撮ったファミリーのおかあさん、適当に着て崩れかかっていたサリーを、正しく着付け直してくれました!
庭園のど真ん中で、ガンガン巻き直していきます(笑)
半日もたないんじゃないかと思っていたサリーが復活!
おかげさまで、この後も着崩れることなく快適に観光できました♪
インドの方はサリーを安全ピンで留めて着てるんですね。
どうりで、皆さんきれいなヒダを崩さずに歩いているハズです。
そのことを知らなかった私たち、おかあさんがくれた安全ピンで救われました!
タージマハルの中へ
ようやくたどり着いたタージマハル、入口で靴カバーをもらい、それを着けて中に入ります。
素足で入っても大丈夫ですが、熱されて暑い部分もあるので、靴カバーをオススメします。
中から見ても外から見ても、本当に美しいタージマハル。
細かく施された壁の細工や、ドームのなめらかなフォルム!
…とか分かったようなことを書いてみましたが(笑)
そのくらい素晴らしいです!行ってよかった!!
横から見たタージマハル。
背後に流れるヤムナー川。
対岸は、建設されることなく幻となった黒大理石のブラックタージが建つ予定だった場所。
タージマハルの横に建つ迎賓館。
タージマハル側から見たメインゲート。
アグラ城へ
タージマハルを満喫した後、アグラ城へ移動しました。
アグラ城も広いので、向かう途中でお水を追加購入しておきましょう。
こちらでも、引き続き写真を撮られることになりますので…(笑)
アグラ城は、タージマハルを建てたシャー・ジャハーン帝が幽閉されていたことでも有名なところですね。
すべての建物に入れる訳ではありませんが、見応えは十分だと思います。
チケットを買って中へ入ります。
こちらは、タージマハルのチケットを見せるとRs250で入れます。
(チケットがないと+Rs50かかります)
要塞の城壁。
高い壁の間を抜けて門へ。
謁見の間。
遠くにタージマハルを望むことができます。
宿で絶品!家庭料理ランチ♪
アグラ城を観光し終わったところで、すでにお昼をすっかり回っていました。
一旦宿に戻って、休憩&ランチタイム!
とりあえず、汗だくです(笑)
部屋に戻ってシャワーを浴びます。
ここにきて、部屋を延長したありがたみを痛感。
6mのサリーから着替える場所を探すだけでも至難の業。
レンタルならいいと思いますが、自前の場合は着替える場所の確保
もしくは1日中着たままにする覚悟が必要ですね…。
ランチは、宿のお嬢さんが作ってくれました。
これが全部本当においしくて!
油こってり塩キツめなお店の味ではなく、スパイスは効いているけどやさしい家庭の味♪
とりあえず、カラカラのノドを潤します。
定番KING FISHERでカンパイ!
炎天下からの生還、キンキンのビールがしみわたります(笑)
ゴア土産のジョッキで提供してくれました。
幸せのひととき♪
1品目はアルゴビ。
シャキッとした食感の残るカリフラワーと、ホクホクじゃがいも、スパイスがたまりません!
レシピ、教えてもらっちゃいました♪
→インドの定番!じゃがいもとカリフラワーのスパイス炒め煮【アルゴビ】
続いて、トマトパニール。
パニールが固すぎず柔らかすぎず、サラッとしてしつこくないトマトカレーがどんどん進みます!
これもレシピを教えてもらいました!
ご紹介はのちほど。
オニオンチャパティ。
カレーとの相性バツグンです。
ベジタブルビリヤ二。
こちらは、ワリとフツウ…かな。
さっぱりした野菜の炊き込みごはん。
撮りそびれちゃいましたが、このあとデザート代わりにバナナシェーキもいただきました。
これもすっきりした甘さでおいしかった!
おなかパンパンになったところでごちそうさま♪
ちょっと休憩して、また観光へ出かけます。
ベビータージ〜夕焼けタージマハル
ちょっと涼しくなってきたところで再出発。
向かったのは、通称「ベビータージ」とよばれる廟。
正式名称は「イティマド・ウッダーウラー」といいます。
元々調べていたわけではなかったんですが、Rs100という手軽さと
タージマハルより前に建てられた、原型となる建物とのことで
進められるまま行ってみることに。
ここまでに見た2つとは違い、人が全然いなくて落ち着いた雰囲気。
小さいですが、侮るなかれ、とても精巧な細工のされた建物を
ゆったりした空気の中で見ることができるとても素敵なところでした!
あと1つプランにどこかを入れたい…とお考えの方には、是非オススメしたい場所です!
芝生に囲まれた通路を通り門に向かいます。
逆行でちょっと分かりにくいですが、装飾の施された真っ白な素敵な建物です。
内部の壁にもびっしり装飾が。
とてもかわいらしい柄です♪
天井もびっしり、素敵な装飾が施されています。
外壁もすてきですね。
ファミリーがくつろいでいました。
かわいい現地ベビーが公園代わりに遊んでいました♪
時間があれば半日くらいゆったりしていたい場所です。
続いて向かったのは、タージマハルの夕日ポイント。
定番のメヘターブ・バーグ…の敷地の横にあるヤムナー川岸(笑)
宿のおとうさんが、同じ景色が見れるから入らなくていいよ、と教えてくれた場所。
メヘターブ・バーグに入るには入場料がRs100かかりますが、ここは無料。
すぐ脇にフェンスがあって、フェンスを越えるとメヘターブ・バーグの敷地内というポイントでした。
待望の夕景は…
残念ながら、この日はうっすら曇っていて全然空が赤くなりませんでした…。
夕日に染まるタージマハルは見れず(泣)
まぁでもこれはこれ、ヤムナー川対岸から見るタージマハルもまたきれいでした。
アグラを出発〜デリーへ
どこまでも素敵だったアグラ、滞在時間は短かったけど十分満喫できました♪
本当に良くしてもらった宿のオーナーファミリーの皆さん。
いい宿、いい人たちにめぐりあいました、ありがとう!
名残惜しくも、駅へ向かいます。
帰りの電車は、アグラ・カントンメント駅からの乗車です。
ここにきて初めて、最初から全員の席が取れている電車(笑)
安心して乗車時間を待ちます。
デリーと違い、混沌とした雰囲気はありません。
ホーム間の移動が、初めて階段ではなくスロープでできた駅でした。
スーツケースの身としては、本当にありがたい!
駅構内の売店。
飲み物、スナックや本なども売っていました。
向かい側のホーム。
写真を撮りそびれましたが、ホームではフルーツチャート(フルーツにマサラをかけたもの)を売っている人たちがいました。
見たことのないフルーツを、たくさんの人が買っていくので気になって聞いてみると
売っていたおじさんがくだものの粒を1粒味見させてくれました。
マサラの付いたナイフで切り込みを入れて。
おそるおそる、初めてのフルーツチャート。
なんだかわからないけど、プチトマトのような見た目と味のくだものに、マサラと塩がマッチして意外とおいしい!
ここまで避けてきた、洗ってない生のフルーツ。
翌日で旅が終了なので、どうにでもなると、ココで踏み切ってみたわけです。
結果、これが引き金で、しっかりインドの洗礼を受けることになったのでした…(笑)
この日の宿泊先はこちらのホテルでした。
ホテル クリシュナ デラックス(Hotel Krishna Deluxe)
43, Arakashan Road, Ram Nagar, Behind Sheila Cinema (New Delhi Railway Station),, パハールガンジ, 110055 ニューデリー, インド