ジョージア滞在3日目のブログです。
この日は、ちょっと足をのばして
郊外にあるTelavi(テラヴィ)という街へ日帰りTrip。
目的は、ワイナリー巡り!
世界最古のワイン生産地ジョージアで
世界無形文化遺産にも指定された製法を見に行ってきました!
(1GEL=¥42.6 2016年11月時点)
※GEL=ジョージア ラリ
トビリシからテラヴィへの行き方
トビリシからテラヴィまでは
マルシュルートカ(ミニバス)で行くことができます。
テラヴィ行きのマルシュルートカは
地下鉄Samgori駅から出ています。
まずは、宿最寄りのRustaveli駅から地下鉄に乗りました。
地下鉄に乗るには、カードの購入が必要です。
カードの購入には、デポジット金がかかります。
デポジット2GEL、地下鉄は往復で1GELでした。
区間に関わらず、片道料金は一律0.5のようです。
20円ちょっと!安いですね〜!
自動改札のゲートを抜け
プラットフォームまで長〜いエスカレーターで降ります。
旧ソ時代に作られた構造そのままなので
プラットフォームが地下深くに作られてますね。
そして、エスカレーターのスピードが異常に速い(笑)
あっという間です。
乗り降りには気をつけましょう。
ホームには、ジョージア語だけでなく
英語での駅名表記もちゃんとありました。
車内でも英語アナウンスがあったので
乗り降りも、特にハードルは高くないです。
Samgori駅に着くと、出口案内があるので
右側のバス停方面へ向かいます。
駅前にもバスやマルシュが停まっているんですが
テラヴィ行きのマルシュは、道路沿いに停車しているものではなく
少し進んだ、ガソリンスタンドの向かい側。
マルシュ乗り場から出ています。
地下鉄の出口も何カ所かあるっぽかったですし
マルシュも大量に停まっているので
わからなければ、
ひたすら「マルシュルートカ」と「テラヴィ」を
その辺の人に連呼し続けてれば、誰か教えてくれます(笑)
宿のスタッフに、
テラヴィ行きのマルシュの時間を調べてもらっていたんですが
適当だと思っていたマルシュに
タイムテーブルがあったことにも驚きですが。
(テラヴィ行きは画面の一番下)
おそらく11:45が遅れたものなのか?
乗ったマルシュは11:50に発車しました。
モニターまで付いた、意外とキレイなバンでした。
マルシュは、行きも帰りも同じ値段。
7GELで乗ることができました。
約2時間半かけて、テラヴィに到着です。
ツーリストインフォでワイナリー情報収集
特にツアーに申し込むでもなく
とりあえずテラヴィまできてみたものの。
相変わらず、ロクに情報も調べずだったので
まずは得意のツーリストインフォへ。
市内中心部のErekle Ⅱ通り沿い、
Central libraryの近くにありました。
逆行でゴメンナサイ(笑)
この建物の2階にインフォが入っています。
インフォでは、テラヴィの地図を色々揃えていて
「半日しかないんだけど、予約なしで行けるところある?」
と聞いたら、
「大丈夫よ〜!」と
地図上で、3つのワイナリーに印を付けて渡してくれました。
ただ、「交通手段は、タクシーしかないわね」と。
そうですよね、そんな気はしてたんですけど。
ただ、交通機関の料金設定がやたら安いジョージア。
タクシーの金額も、なんか異常に安い。
インフォのお姉さんに聞いた相場は
ワイナリーまで片道2GEL、1時間くらい外で待っててもらい
往復料金と待ち時間込みで5GELくらい、というもの。
そのくらいなら!
ということで、タクシーに乗ることに。
その辺で拾える、と言われたタクシーは
ツーリストインフォ前のロータリーに
数は多くないけど、ちらほら停まっていた。
地図を見せて、ワイナリーに行きたい!
アピールをしたところ
かなりカタコトだけど、
なんとかコミュニケーションを取れなくもないドライバーが
連れて行ってくれることに。
とりあえずの価格設定は、
インフォで聞いた値段で交渉成立。
ということで、ワイナリーに向けて無事出発です!
オフシーズンのワイナリー・・・
ワイナリーへ向けて出発したタクシー。
車窓には、ブドウ畑を見ることができました。
この時、季節は11月初旬。
ブドウの収穫期はとっくに終わったタイミング。
それを知ってて行ってたので、
ブドウ畑にブドウが無いことは、全然気にしてなかったんですが。
インフォで教えてもらったワイナリーへ到着したものの
残念ながら、Closed・・・
聞けば、9月〜10月に収穫したブドウを使って
ワイン製造をしている過渡期ど真ん中ということで。
フル稼働している工場は
ツーリスト向けに公開していないため、
この時期のツアー開催は行っていない、ということでした。
ワイナリー情報は把握していても
ワイナリーのツアー稼働状況までは把握してないインフォ。
まぁ、微妙な時期だし、仕方ないかなと・・・。
で、インフォで聞いたところとは別のワイナリーを
ドライバーが推して来た。
距離があるから、ということで
ナゼか金額が、交渉時の5から15へ値上がり。
すんなりいかないのが、タクシーのめんどくさいところ。
距離があるって言ったって、
ワイナリーは似たり寄ったりのエリアに点在しているし。
なんでいきなり3倍になるのか。
ただ、ワイナリーは、どこも市内中心部から少し離れているので
徒歩で云々、という距離ではなかったし
そもそも田舎町、そんなにタクシーも走ってないし・・・。
甘んじて、受け入れることに。
他に手段がないと知っていて、頑として一切値引きしない強気オヤジ。
時間もないので、めんどくさくなって、再出発。
ということで、連れてきてもらったのが
SHUMIというワイナリー。
本来なら、有料でワイナリーツアーをやっているところのようだったけど
飛び込みでも、無料で受け入れてくれました。
ただ、結局工場の中は見せられないということで…。
中へは、入れてもらえず(泣)
案内してくれたのは、展示室のようなところ。
ざっくり、ジョージアはワイン生産発祥元で
ここから広がって行ったんだよ、という説明と
世界遺産登録となった製造方法に使われていた
古いワイン製造の瓶、というか壷の展示の説明をしてくれました。
Qvevri(クヴェヴリ)という、ワインを発酵させる壷です。
これでおしまい、ということで、そのまま試飲タイム。
白が1本、赤のドライとセミスイートが1本ずつ、コニャックが1本。
これを、ざっくり簡単に説明しながら
テイスティング用の小さなグラスではなく
普通サイズのグラスになみなみ注いでくれた(笑)
なぜか一緒に飲みだすスタッフ。
「おかわりしてもいいわよ〜♪」
と、ガンガンワインを注いでくれる。
テイスティングではなく、もはやただの酒盛り(笑)
雑談しながら、酒盛りはできたものの・・・
肝心の、世界遺産の製法、全然見れてないんですけど・・・
ということで、なんとか発酵している場所を見れないか
お願いしてみたところ、見せてくれたのがこれ。
そうそう、見たかったの、これなんですよ!!
ジョージアには、
先ほどのQvevri(クヴェヴリ)という壷を地中に埋めて
その中でブドウを発酵させる、伝統的なクヴェヴリ製法が残っており。
8,000年も前の、このワイン製造に使われていた
クヴェヴリが発見された!!ということで
この地が最古のワイン作りの地とされているんです。
ジョージア特有種のブドウを使い、
伝統製法で現在もワインを作っているということで
世界無形文化遺産に登録されているんですね。
もう空になっているやつなら、とフタを開けて見せてもらいました。
「ここからどうやって、できたワインを汲み上げているの?」
と聞いたら
「ポンプよ」と。
そこは、電動なんですね(笑)
ということで、とりあえず見れたということで
目標達成・・・かな?
やっぱり予約がベターなワイナリーツアー
いや、そりゃそうなんですけどね(笑)
場所によっては、直接行ってもOKなところもありますから。
一応、なんとか一件見れたものの
ワイナリーで色々説明してもらったというよりは
どちらかというと飲んだだけ、みたいな感じだったので。
もう1件、インフォで教えてもらったところへ行ってみることに。
中心地へ戻る途中だったので
適当な値上げをふっかけられたドライバーに
15GEL以上は絶対払わないけど、行ってと。
だって、帰り道だし、そのくらいは動いてもらわないと。
渋々受け入れためんどくさそうなドライバーに
地図を見せて場所を説明するも・・・
それらしい建物が見つからず。
タクシーを降り、大体合っているだろう場所を徒歩で探すも
どれか分からず、それらしい場所にあったレストランに入って聞いてみた。
お客さんがいない、がらんとした広いレストラン。
インフォでは、地名と同じTatevというワイナリーと聞いていたのだけど
その場所にあるこのレストランの名前が違っていて。
違う場所かと思っていたら
どうやら、レストランと同じ敷地内にワイナリーもある
というものだったよう。
ということで、たどり着いたこちらは
Kakhuri Ezoというところ。
レストランやホテル経営がメインのようでしたが
併設しているワイナリーではちゃんとツアーもやっているそう。
ただ、予約無しの突然の来客にレストランスタッフは戸惑ったようで。
英語が話せないスタッフが、担当者に電話をかけてくれた。
「もう少ししたら行くから、そこで待ってて!」
と快く引き受け、電話を切った男性担当者。
待ってる間に、レストランでちゃっかりワインとチーズを出してもらい(笑)
担当者が来るのを待ちました。
やっぱり、通常は予約をということになっているらしかったのですが。
わざわざ別の場所から来てくれた担当者の方が
無料でプライベートツアーをやってくれました♪
見せてくれたのは、こちらの建物。
販売用に、というよりは
ツアーと、一部レストランかホテル用にワインの製造を少ししている感じの
小さなワイン製造の蔵でした。
ブドウをつぶす装置に
ありました!地下樽です!
この時も使われていて、中には発酵中のワインが入っていました。
毎日ちゃんとかき混ぜるんだそうです!
先ほどのSHUMIではポンプで汲み上げていると言っていましたが
こちらでは、この棒状のものですくい上げているとのことでした。
縦型の長い柄杓のような感じです。
「試してみる?」とその場ですくって、飲ませてくれました!
お味のほどは・・・酸っぱい!!
ワインというより、ワインビネガーのような。
そう伝えると、おもむろに彼らもテイスティング。
どうやらあまり良くなかったらしく
「もっと美味しいホームメイドワインに出会えるよ、きっと」
と言われてしまった(笑)
ワインだけでなく、ウォッカの製造場所も見せてくれました。
ジョージアでは、ブドウから作られる
チャチャと呼ばれるウォッカも伝統的なお酒です。
こちらが、ウォッカ製造に使われる装置で
左側にブドウを入れて、薪で火をつけて蒸留し
管を通して右側へ移動させ、水で冷やして液化させるというもの。
いわゆる蒸留酒の作り方ではあるけれど
薪をつかった、昔ながらの方法で今もやっていることに驚き。
こちらの樽は、ウォッカやワインを一定温度に保てる優れもの。
お高いんだそうです(笑)
ついでに、庭にあったジョージア流BBQを焼く台なんかも見せてくれて
淵にあるヘコみに串を固定して焼くんだそう。
これにて、ツアーは終了。
この後、別のワイナリーと、おじさんがやっているという
小さなワイン工房へ行くという話もしてもらったんですが。
たまたま車を別の人が使ってしまっていたことと
こちらの最終マルシュの時間が迫っていたので
残念ながら断念しました。
飛び込みでいきなり来た個人ツーリスト相手に
本当に色々丁寧に説明してくれて、ありがたかったです!!
最後、マルシュ乗り場までのタクシーも手配してもらって。
どこまでも親切、感謝感謝!
中心地から近いこともあって、タクシーは
マルシュ乗り場まで2GELで行くことができました。
遠くに連なる雪山を見ながらマルシュを待ち
やってきたのは、行きよりもオンボロマルシュでしたが(笑)
往路同様、7GELを支払い、トビリシへと戻りました。
到着したのは、行きに乗ったSamgori駅ではなく
ひとつ隣の、ISANIという駅周辺でした。
再び地下鉄に乗って中心地へ戻り
日帰りワイナリーツアーは終了です。
ディナーは人気店でジョージア料理♪
朝ごはんを宿で食べたきり、
ランチを飛ばしてワインばっかり飲んでた1日。
夜はちゃんとジョージア料理を食べに行きました!
この日訪れたレストランは
宿のあるエリア、地下鉄Rustaveli駅からほど近い
Khinkali Houseというお店です。
おそらく、トビリシではかなり有名な
地元客もツーリストも利用するお店です。
先日も食べましたが
名前の通り、Khinkali(ヒンカリ)が有名なお店ですが
それ意外のメニューも豊富で、色々なジョージア料理が食べられます。
有名店とあって、お店は激混み!!
だったんですが、2フロアあって
とにかくお店もバカデカイ!!
ので、混んでても入れることの方が
多いんじゃないかと思います。
1階が全部満席で
席はB1の、メインフロアを抜けた、さらに端のサイドルームへ。
むしろ静かでよかったです(笑)
とりあえず、ビールで始めます。
ZEDAZENIというビール(2.6GEL)
そして、もちろんお店のウリ、ヒンカリを頼みます!
ここももちろん、1個単位で頼めて種類豊富。
最初に食べたお店が、ミニマム5個からでオナカいっぱいになったので
大きさを考慮して3種類を1個ずつオーダー。
そしたら
おっきなお皿に1つずつ、ヒンカリがポンっと置かれて出てきた(笑)
複数人で食べにきてるテーブルだと
1皿に山盛りのヒンカリが乗ってるのを見るんですが。
こんな頼み方する人も少ないのかもだけど
ご丁寧に全部分けてくれて、テーブル皿だらけに(笑)
で、頼んだのは、まだ食べていなかった定番ビーフ(0.7GEL)
大きめサイズ、思ったより薄皮でモチモチなヒンカリから
肉汁とハーブの香りが溢れ出します♪
そりゃ、うまいです、見たまんまです。
続いて、チーズのヒンカリ(0.7GEL)
チーズの入ったヒンカリに、クリームチーズまで付いてくるという・・・。
中は、昨日も食べたスルグニチーズじゃないかと。
クリームチーズ、完全に余分かと思ったんですが
これが意外とマッチしておいしかった!
そしてもう1つ、
MOKHEVURI(0.65GEL)というのを頼んだんですが…
もちろん、他の同様おいしかったんですが
MOKHEVURIが一体なんなのかは、最後までわからず…。
メニューに英語表記はあるんですけどね。
MOKHEVURIはMOKHEVURIと書かれていて(笑)
お次のオーダーは、これまた以前食べたクルミペーストの料理なんですが
この日はパドリジャーニという、ナスをベースにしたお料理。
とろけるナスに、濃厚なクルミ、さわやかザクロがアクセント。
お酒のつまみとして幸せなお料理です♪
つまみ頼んじゃったので、ワインも必要ですよね〜。
ということで
安かったんです、デキャンタが。
でも、さすがに調子のってやり過ぎたなと。
1Lのやつ、頼んじゃったんですよね。
1Lで5.5GEL、200円ちょっとなんですよ・・・
安さにしてやられました(笑)
で、今度はつまみが足りなくなってしまったので
もう1品・・・
BRAIN FRIED WITH EGGとメニューに書かれていたお料理。
ジョージアでの呼び名は分からないんですが。
英語タイトルそのまま、脳みそのフライwithタマゴです!
(7.5GEL)
別にゲテモノ好きではないんですけどね。
でも好きなんですよ、Brain。
ジョージアで出会えるとは思ってなかったですけど。
白子が好きな人はきっと好きなハズ!
アツアツ、トロトロで病みつきになるやつです!
またハーブとかスパイスがしっかり効いてて
臭みなしどころか、スパイスの香りで食欲増進です!
そりゃ、もう
お酒もすすみまして、無事1L空になりました♪
サービス料10%が加算されて、お値段全部で25GEL。
食べ過ぎ&飲み過ぎオーダーで、1,000円くらい!
料理もお酒も2人前を1人でいった感じなので…
本来、ワンコインで行けるお店かと…
残念ながらwifiはありませんでしたが
支払いにカードはちゃんと使えました。
人気があるのも納得!
なお店でのディナーでした♪
飲み過ぎたので、この日はとっとと就寝(笑)
次回は、居心地のよかったトビリシを離れ
ジョージア2都市目となるクタイシへ移動します!