イラン滞在13日目のブログです。
ハマダーン2日目、この日はぶらり市内散歩。
マーケットと名所をちょっと見た後は、泊めてもらったお宅の
ホームパーティーに参加させてもらいました♪
この日も・・・食べ過ぎブログです(笑)
(1$=35,000Rls 2016年10月時点)
ハマダーンのマーケットでお買い物♪
この日は、ハマダーンの市内をのんびり散策。
まだ行ってなかった、市内中心部の市場へ出かけてみました。
ハマダーンの中心にある、
イマーム・ホメイニー広場(Imam Khomeini Square)
広場が大きくて、サークル感が伝わりにくいのですが・・・
この円形の広場を中心に街が広がっています。
ハマダーンのメインマーケットは、この広場のすぐ横にあります。
道路に、ところ狭しと露店が並び、結構混雑しています。
お料理にも、ジュースにも、そのままでも・・・
イランで大活躍の、大ぶりで甘いザクロ。
こちらも特産品のレモン。
これもお料理、スイーツ、ドリンクと多様されています。
サイズはすだちくらいで、小さめの球形。
色は黄色いけど、レモンというよりはライムのよう。
何度かブログ内にも書きましたが、これがバーベリー。
たわわになった真っ赤な実が、枝付きで売られていました。
野菜の種類もとても豊富。
そして、ものによってはやたらデカい(笑)
隣のブロッコリーと比べてみると分かりやすいんですが。
イランのカリフラワーはやたらとデカイ、そして安い!
セロリも大きく育ったものが山積みです。
イランで辛い料理に出会うことはあまりありませんが
マーケットにはフレッシュなチリもたくさん売っていました。
もちろん、売っているのは食品だけじゃありません。
イランといえば・・・やっぱり豪華なアクセサリー。
そう、ゴールド!ですよね〜
露出の少ないイスラム衣装チャドルを着ていても、
袖口から見えるブレスレットや、指輪などがゴージャスだったり。
他にも色々日用品や、必需品ヒジャブ用のスカーフなんかも
露店に並んでいたりしました。
で、私は、といえば。
いつも通り、スパイスショップに入り浸り(笑)
挽きたてのスパイスの香りが、たまらなく好きなのです♪
チャイ大国イラン、お茶用のハーブもたくさん売っています。
露店だけではなく、アーケードになってるところもあって
ここもずらっと並ぶスパイス屋さんに、大量のレモン。
ハマダーンに来るまでにも、
色々イランのスパイスは購入していたんですが・・・
他の観光地マーケットよりもやっぱり安くて・・・
ドライのイラニアンレモンを中心に、スパイス追加購入(笑)
今回も、大満足のお買い物でした♪
イラン人はポエムがお好き
マーケット散策の後は、ハマダーンの名所へ。
前日同様、この日もプランはステイ先の”彼女”にお任せ。
連れて行ってくれたのは
Mausoleum of Baba-Taherというところ。
Baba-Taherという人の霊廟です。
霊廟の形は、前日行ったibn Sīnā廟同様のイスラム建築。
太い支柱を中心に、細い柱で周囲を囲み
その足元部分から霊廟内部へと入ることができます。
で、このBaba-Taherという人ですが
11世紀に活躍していた、有名な詩人の方だそうで。
イランは「詩の国」と呼ばれることがあるほど
詩を愛してやまない国です。
多くの墓石には、表層に詩が刻まれていたり
感情表現などの文学的側面だけでなく、社会問題などを詠うことなどもあり
イラン文化として中心を成すと言っても過言ではないかもしれないほど。
日本で昔和歌が詩以上の意味を持っていたのと
なんとなく近いような気がしますね。
日本での和歌は、好んで学んだり詠ったりする人以外にとって
古典文学、歴史や国語の勉強過程で触れた程度という位置付けの人も多いと思いますが。
イランの詩は、現代でも日常生活の中に溶け込んだ存在のようです。
そんなイランには、有名ポエマーの廟が各地に存在します。
ここも、そのうちの一つ。
廟内は、中央に墓石があり
当然、有名な詩人なので、彼の詩を彫刻した石が
壁面に大きく飾られています。
さっぱり読めないので、他との違いは私にはわかりませんが(笑)
この方の詩の特徴としては、地方の方言を用いて詠っていることだそう。
言い回しや文字が古くからのもので、現代のものとは異なるのだとか。
連れて行ってくれた彼女も、
なんとか読めるような、ところどころ理解が難しいような
といった感じだと言っていました。
小さなスペースではありますが
廟内の天井部分は、イランらしい細かい模様が描かれ
鮮やかなブルーとイエローを貴重とした柄がとても美しいです。
みんなイランの詩人をアツく語ってくれるんですが
普段文学にあまり触れることの無い私、
いつもキョトンとしてるだけで…知らないってもったいないですね(泣)
イランの詩を知ってこそ
奥深いイラン文化を理解できるのかもしれないなと思ったりしました。
お家ランチは先日も食べた「アレ」
軽く市内観光をした後は、お宅へ戻って
ママが作ってくれたお昼ごはんをいただくことに。
イランのお昼休みは長いので
仕事に行っているパパも、お昼を食べるために一度帰ってきます。
いつもお昼ごはんは家で家族と食べてるんだとか。
で、この日ママが作ってくれたランチがこちら。
数日前のブログでも登場したこのお料理。
一見焼きそばのような・・・パスタ。
もはやパスタに芯がまるでないのは、ここの国では当たり前。
前回作ってもらった時は、茹でたパスタを炒めてましたが
今回いただいたのは、スパイスや野菜などと一緒に
「パスタを炊いた」もの・・・!!。
昨日のお米で作られたものと同様
パスタでも、おこげを作って楽しんじゃう。
右上に写っているのが、パスタで作ったおこげのTadig(タディグ)。
・・・斬新(笑)
これに定番トルシー(ピクルス)にサラダがついて、
みんなで分け分けしながらランチ。
美味しいんです、とっても。
・・・味は。
スパイスの香りがとても良くて、パリパリおこげも絶妙。
ただ、やっぱり、日本人の感覚でいうと
パスタは、アルデンテで食べたい
と思ってしまうわけです、ハイ。
やっぱりこの料理には、焼きそば麺がいいよな〜(笑)
と思いながらも、おいしくいただきました。
幸せいっぱい♪ホームパーティー
私を家に招き入れてくれた彼女は、このとき婚約中でした。
この日は、夜にフィアンセが来るということで・・・
ランチの後は、フィアンセとのディナーに向けて
準備を進める彼女とママのお手伝い。
ブルカなどのように、女性が全身を布で覆うような衣装を着るムスリムの国は
お見合い結婚がやはり主流のようですが
頭にスカーフだけのイランは、当然顔も見えるので
恋愛結婚であることは普通のようです。
彼女の場合は、彼の熱烈アプローチによるものだそうで。
さすが、美人さんは、引く手数多。
ちなみに、イスラム教では一夫多妻を認めていますが
ここイランも、法的にはイスラムの教えに基づき4人までOKとなっています。
が、実際のところ、イランでは1人だけというケースがほとんどのようで。
質問したら、
「1人に決まってるじゃない!
私たちはアラブ人とは違うの!!(←仲悪いしね)」
とちょっとムッとさせてしまった(笑)
お見合いでもなく、既に婚約している状況、とは言っても
やっぱり何かとややこしいのがイスラムの世界。
婚前性交が御法度であることくらいは知っていましたが
結婚前は、「2人でデートをしてはいけない」
ということを初めて知って驚き!
「親が一緒じゃないと、会うこともできないなんて!」
と、彼女はつまらなそうにブツブツ言っていた(笑)
ただ、「2人でのデート」が禁止なだけで
別に「家の外で会ってはいけない」、ということではなく。
要は、友達なりなんなり、
誰か他に人がいて、グループでさえあればOK、ということのよう。
彼に会う時は、友達に付いてきてもらっているので
彼女の親友たちも、みんなお互いの彼氏をよく知っていました。
他にも、家族同士のつながりが深いイランでは
結婚前に双方の家族が何度も集まり、
式だ、家だ、家具だ、宝飾品だのを
どこにする、いくらの何を買う、どちらがいくらで・・・
みたいなのを決めたりするのが慣例のようで。
ということで、結婚は前提にはなっているものの
結婚式に至るのは、はるか先の日程らしく(笑)
大変だね〜。
ちょっと長くなりましたが、そんなこんななイランの恋愛事情、
この日は彼がお家にやってくる、彼女にとって言わば
「ウキウキデートの日♪」だったのでした。
前日の夜から、どの服がいいか私に聞きまくり(笑)
当日は朝からネイルサロンへ行き(女子力!)
外から戻るとシャワーを浴び、念入りにお化粧をして
これから、彼のためにお料理をして待ちわびるという。
なんともまぁ、ソワソワ感のかわいらしい♪
ということで、おもてなし料理を作るお手伝い開始。
メインのお料理はママにまかせて(笑)
彼女が作るのはスイーツ。
ヨーグルトやカスタード、砂糖と一緒に準備されていたのは
やっぱりサフラン。
一応ざっくり計ったりしつつも
かなり豪快に材料をガンガンお鍋に投入し
煮立てて冷やして完成という
シンプルだけど、サフランの香りがすばらしいスイーツの完成。
完成したスイーツを、美しくグラスに入れてサーブするため
これまた豪快にグラスに注ぎ・・・
・・・豪快な彼女は、なかなかの不器用さん。
勢い余って、グラスの縁からなにからデザートまみれ(笑)
時間もないので、最後の仕上げを私にバトンタッチし
彼女はお色直しタイムへ・・・
お料理上手な花嫁への道はなかなか険しい(笑)
ムスメがスイーツと格闘している間に
手際良く他のお料理を作り上げていくお母さん(笑)
ここでもやっぱり登場したのは、おこげ。
ジャガイモを鍋底に敷き、作っていたのはソラマメのpolo(ピラフ)。
ディルがたっぷり入った、ハーブの香り漂うゴハン。
そして、スパイスとハーブで煮込んだ柔らかチキン。
これがメインかと思いきや・・・
仕事帰りのお父さんが、外で購入したケバブを持って参上。
前日の伝統スタイルのものではなく
イランでよく見かけるタイプのケバブ。
ここのお店のが美味しいんだよ♪と笑顔のパパ。
さすがに炭火焼のケバブはキッチンでは作らないもんね。
ということで、ディナーのテーブルセッティングもバッチリ完成。
どうなることかと思ったスイーツは
ピスタチオとシナモンを飾って、パッと見なんとか美しく(笑)
ソレっぽく置かれた、ガッシリとした瓶の中身は
当然、ソフトドリンク。
お色直しも完了したところで、未来の旦那様到着。
彼女と、妹さん、お母さんにお花とお菓子を渡し、
アヤシい日本人が転がり込んでいることを聞いていたようで(笑)
私の分もお花を買ってきてくれていました!
その気遣いが、ステキです♪
ちゃっかりファミリーの大切な会食に同席し
しっかりがっつり美味しいお料理をいただきました。
食後は、みんなでリラックスタイム。
ゲームを楽しむパパと、未来のムスコ。
と、横からゲームの進行に口を挟みまくる未来の嫁(笑)
ちなみにこのゲーム、バックギャモンと呼ばれるもので
イランだけでなく、お隣トルコでも
カフェでチャイを飲みながら興じている男性陣を時々見かけました。
ルールは旅中何度か教えてもらったんですが・・・
全然覚えられませんでした・・・
で、男性陣がゲームに夢中になり始めたところで
妹さんとちょっと会話。
破天荒なお姉ちゃんと違って、あまり言葉数が多くない妹さん。
でもなんだか嬉しそうに、私に持ってきてくれたのが、コレ。
まさかの、日本語学習本!!
東アジアに興味があるとのことで。
これは、ちょっとこっちも嬉しくなりますよね。
誰が書いたか、語学学習本。
中身は、日本語としてはかなりアヤシい単語や会話文が並んでいましたが(笑)
で、そんな妹さんが一番行ってみたい国。
それはもちろん日本!
・・・ではなく、お隣韓国でした・・・
中央アジアでもそうでしたが
イランでも、韓流ドラマやK-POPは大流行。
結婚するまでデートもできないイランの女性が
美しく描かれた韓国の恋愛模様を見て想像を膨らませ
同じく家族の結びつきが強く、親戚がガンガン登場するシーンに親近感を感じ
韓流ドラマにハマる、というのは、なんか分かる気もする。
そんな話でちょっと盛り上がりつつ
この日の会食はおしまい。
興奮冷めやらぬ彼女の、恋愛相談を夜な夜な聞きながら
幸せいっぱいの彼女に
30半ばの独女が教えられることなんか、ない(笑)
と思ったハマダーン2日目の夜。
次のブログが、ハマダーン最終日です!